ブリヂストン12月期連結決算…原材料価格高騰で大幅減益

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ブリヂストンが発表した2006年12月期の連結決算は、営業利益が前年同期比10.7%減の1908億7600万円と大幅減益となった。天然ゴムなどの原材料価格が上昇し収益率が悪化した。

売上高はモデルミックスの改善や円安で同11.1%増の2兆9912億7500万円と、2ケタの増収となった。タイヤ部門は、売上げが同11%増の2兆3969億円となったが、営業利益が同17%減の1390億円にとどまった。多角化部門では、日本の自動車関連部品や米国の健在事業が好調で売上げが同11%増の6268億円、営業利益が同13%増の517億円だった。

タイヤ部門は日本は国内市場向けが前年を上回り順調に推移し、輸出用は海外生産シフトを強化したため、マイナスだった。米国では、小型バン用タイヤの販売本数が需要低迷で新車用、市販用ともマイナスだったが、トラック・バス用は2007年に排ガス規制が強化されるのを前にした駆け込み需要で新車用を中心に前年を上回った。欧州は新車用、市販用とも前年並みだったが、トラック・バス用は好調だった。

収益面では、円安による為替差益はあったものの、原材料価格の上昇で、減益となった。営業利益は同10.7%減の1908億7600万円、経常利益が同19.4%減の1595億7900万円だった。

当期純利益は米州事業の生産体制再編費用217億円を特別損失に計上、また、前期は厚生年金基金代行返上部分の特別利益828億円とフォードと締結した和解契約に基づく支払い額363億円、税効果利益409億円があった。このため、同52.9%減の851億2000万円だった。

2007年3月期の連結決算業績見通しは売上高が3兆800億円、営業利益が760億円、経常利益が580億円、当期純利益が900億円を見込んでいる。

《レスポンス編集部》

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