2006年の粗鋼生産、史上3番目の高水準

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日本鉄鋼連盟は19日、2006年の鉄鋼生産概況を発表した。それによると、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産はいずれも前年を上回り、粗鋼と熱間圧延鋼材生産はともに史上3番目の高水準を記録した。

銑鉄生産は8427万トンと、前年の8306万トンを121万トン(1.5%)上回り、5年連続の増加となった。粗鋼生産は1億1622万トンと、前年の1億1247万トンを375万トン(3.3%)上回り、1973年(1億1932万トン)、1973年(1億1713万トン)に次ぐ高水準となった。

熱間圧延鋼材生産は1億411万トンと前年比2.9%増で、4年連続で1億トン台に乗せた。このうち、特殊鋼熱間圧延鋼材は5年連続で過去最高を更新。品種別で見ると、広幅帯鋼は史上3番目、亜鉛めっき鋼板は史上2番目の高水準であった。

「国内鉄鋼需要は、造船・自動車・産業機械・建設機械など、製造業が極めて好調であり、建設にも回復の動きがあるなど、力強く推移しました。海外に目を向けても、アジアを中心とした高級鋼需要が旺盛で、輸出も増加し、わが国の生産量は、歩留り等を勘案するならば、実質的に過去最高レベルと言っても過言ではない水準にある」と馬田一会長(JFEスチール社長)は日本鉄鋼連盟の新年賀詞交歓会で挨拶しているが、“鉄の活況ぶり”はしばらく続きそうだ。

《山田清志》

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