新型日産『スカイライン』(20日発表)のサスペンションは、高次元のハンドリング乗り心地の良さを両立させるため、レイアウトが全面的に見直された。
フロントサスペンションは旧型のマルチリンクに対し、新型ではダブルウィッシュボーンへとレイアウトを変更。バネ下重量の軽量化のため、サスペンションメンバーにアルミ高真空ダイカスト一体構造を、リンク部材にアルミ高強度鍛造材を採用している。
またサスペンションを縦方向に支持するコンプレッションロッドのブッシュを液体封入型として、路面からステアリングへのキックバックを軽減している。
リアは旧型と同じマルチリンク式。こちらもラジアスロッドへのアルミ摩擦溶接工法の採用、ロア第2リンクへの高強度アルミ材料の採用、サスペンションメンバーの一体構造化などにより、高剛性、軽量化を果たしているという。
ショックアブゾーバーは高級セダン『フーガ』にも使用されている高応答、低フリクションの「デュアルフローパス・ショックアブゾーバー」を装着。チューニングにあたっては、欧州のワインディングで走り込みを重ね、路面のうねりによるバウンシング、路面の荒れたコーナーでの4輪のストロークなどを徹底的に解析したという。