アメリカの人気自動車雑誌、『モータートレンド』誌が、2007年モデルのベストSUVに、メルセデスベンツ『GL450』を選んだ。
同誌編集長のアンガス・マッケンジー氏は選出の理由について、「メルセデスは決して安い車ではないが、驚くべきテクノロジーの集大成であり、調査したSUVの中で最も座り心地の良い3列目シートを装備している。またクリーンディーゼルバージョンもラインナップに含まれている」と語った。
今回対象となったのは22のモデルだが、アメリカの市場を反映してSUVが従来のライトトラックベースから乗用車ベースに移っていることが顕著だったという。22モデル中本格的オフロード性能を誇るのはGL450、ジープ『ラングラー』、トヨタ『FJクルーザー』の3モデルのみ。
こうした傾向についてマッケンジー氏は、「SUVは今や21世紀のステーションワゴンと呼べるものになった。オンロードの性能がオフロードよりも重視されている」と分析する。
選考は同誌編集部により、エンジニアリングの秀逸さ、テクノロジーと機能、パフォーマンスの優位性と品質、という3項目によって行われた。GL450の価格は5万5675ドルとやや高価だが、内容から見てコストパフォーマンスに優れていると評価されたことになる。ガソリン価格が落ち着き、SUV人気がやや戻りつつある中での明るいニュースとなりそうだ。