走行中の乗用車が路外に逸脱し、散歩中の園児4人が死亡。引率の保育士を含めた17人が重軽傷を負った事故について、埼玉県警は4日、事故を起こした38歳の男が以前にも同様の脇見起因の事故を起こしていたことを明らかにした。この際は負傷者がおらず、物損事故として処理されていた。
埼玉県警・武南署によると、問題の事故は9月25日の25日の午前9時55分ごろ。川口市戸塚東2丁目付近の市道で、走行中の乗用車が突然斜行し、道路左側を歩いていた保育園児や引率の保育士など39人の列に突っ込んだ。クルマは園児たちをはね飛ばしながら突進を続け、最終的には電柱に衝突している。この事故ではこれまでに園児4人が死亡している。
その後の調べで、この男は今年5月10日午後1時15分ごろ、杉戸町下高野付近の国道4号で信号待ちをしていた軽ワゴン車に追突する事故を起こしていたことが判明した。この際は負傷者がおらず、物損事故として処理されていたが、事故の原因は今回と同じ「カセットプレイヤー操作中の脇見運転」と記録されていた。
男は事故直後の事情聴取ではこの事故のことを特に語っていなかったが、警察では事故原因が酷似していることから、この事故についても男を追及する方針だ。