トヨタ、米ビッグ3の座を確定か

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アメリカの9月の新車販売の統計が出たが、結果はトヨタの1人勝ちが改めて浮き彫りとなるものだった。

フォード、GM、クライスラーグループが揃って前年比マイナスを記録する中、トヨタは前年同月比で実に20%増。これでクライスラーを抜いてトヨタがアメリカで3位の販売成績を上げるのは連続して6カ月となり、今年全体でトヨタが米「ビッグ3」の一角となることはほぼ確実となった。アメリカ以外のメーカーが年間販売実績でトップ3となるのは史上初だ。

一方の米ビッグ3だが、GMは前年同月比で3.1%減。ダイムラークライスラーはメルセデスベンツの販売が13%増だがクライスラーグループは4%減。クライスラーグループは乗用車部門に限って見れば26.6%減という数字となっている。フォードは逆に乗用車部門が26.2%増とビッグ3の中で唯一の伸びを見せたが、トラック部門では5.5%減となっている。

トヨタ以外の日本のメーカーは、ホンダが乗用車が13%減となり総合で4.1%減、日産が全体で9%減だが、スズキ、三菱、スバルはそれぞれ前年比でプラスとなっている。

07年モデルが出揃う10月に入り、フォードとクライスラーグループはそれぞれ在庫処分のための思い切ったインセンティブの導入予定を明らかにしている。クライスラーは0%ローン金利キャンペーンの続行、フォードは「トラック・マンス」と名付けたライトトラックセールスを行う予定。

《編集部》

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