クライスラー、来年からフルサイズSUVのディーゼル版発売

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クライスラー、来年からフルサイズSUVのディーゼル版発売
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クライスラーグループは1日、来年初めからジープ『グランドチェロキー』のディーゼルエンジンバージョンを米国内で発売する、と発表した。ディーゼル規制の厳しいアメリカでは、初のフルサイズSUVのディーゼル版となる。

クライスラーによるとターボディーゼルエンジンはメルセデスベンツから提供されるもので、排気量3.0リットル。同クラスのガソリンエンジンよりも燃費効率は30%向上するという。さらにこのディーゼルバージョンは「B5」、つまり5%のバイオディーゼル燃料混入でも走行可能だ。

アメリカではガソリン価格の上昇から、ユーザーがガソリン以外の燃料に対する興味を募らせているという調査報告もある。メーカーの多くはハイブリッド、エタノールなどに注力しているが、クライスラーでは今回ディーゼルで勝負をかける形になる。自動車アナリストからは、大型のトラックやSUVにとってディーゼルが魅力的なオプションとなる可能性は高いとの予測も出ている。

さらに、燃費基準をクリアしたディーゼルエンジンには、ハイブリッドカーと同様の優遇税制が受けられる可能性もある。現在ディーゼル燃料の価格はプレミアムガソリンと同程度で決して安くはないが、3割燃費が向上すれば燃料代は大きく節約できる。

すでにフォルクスワーゲン社、ホンダも米国内でのディーゼルエンジン車販売を計画しており、アメリカの消費者志向に大きな変化が生まれる可能性も出て来ている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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