東京消防庁は22日、昭島消防署に所属する56歳の消防副士長が今月10日に東京都瑞穂町内で酒気帯び運転を起因とする軽傷ひき逃げ事故を起こし、警察に逮捕されていたことを認めた。罰金50万円の略式命令をすでに受けているという。
同庁によると、この副士長は10日の午前1時55分ごろ、瑞穂町むさし野付近の国道16号を自己所有の乗用車で走行していた際、信号待ちをしていた普通トラックに追突した。トラックを運転していた42歳の男性は打撲などの軽傷を負ったが、副士長はそのまま脇道に逃走。150mほど離れた別の交差点でも同様の追突事故を起こし、駆けつけた警察官に身柄を拘束された。
後の調べで副士長からは酒気帯び相当量のアルコール分が検出されたため、業務上過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の容疑で逮捕。すでに釈放されているが、罰金50万円の略式命令を受けている。
事故は軽微なものだったため、警察も発表を行ってこなかったが、東京消防庁では「処分も含め、厳正に対処したい」とコメントしている。