「TECHNO-FRONTIER2006」が19日、千葉県の幕張メッセで開幕したが、来場者の人気の的になっていたのが「ムラタセイサク君」だ。ムラタセイサク君は京都に本社を構える村田製作所が開発した自転車に乗れるロボット。
超音波センサ、無線モジュール、ジャイロセンサ、ショックセンサなどを搭載しており、バランスを取ってまっすぐ走るのはもちろんのこと、障害物を自分で見つけて停止したり、よけたりできる。そのうえ、足をつかずにその場に停止できるなど、人間にも難しいことさえやってのけるという。
そのムラタセイサク君を一目見ようと、ブースの前には人垣ができ、訪れた技術者が食い入るようにその動きを見ている姿もあった。今回のものは昨年10月に発表された2代目で、同社関係者によると、5月末にはさらに機能を強化したムラタセイサク君が登場するとのことだ。
「現在、主に小学校などに行って、これを見てもらっているのですが、子供たちに科学技術のすばらしさをわかってもらいたい。そして、なんとか子供の理科離れに歯止めをかけたい」と同社関係者。このような啓蒙活動は、今後も技術立国を目指す日本にとって重要といえよう。
なお、同展は21日まで開催され、日本能率協会が主催している。