事故の記憶はない…酒気帯び発覚を恐れて逃走か

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2月28日未明、埼玉県越谷市内の県道で、対向車線側に逸脱してきた乗用車と、順走していた別の乗用車が正面衝突する事故が起きた。双方のクルマは大破し、順走側のクルマに同乗していた51歳の警察官が死亡、運転していた女性も骨折の重傷を負った。逸脱側のクルマを運転していた男は逃走したが、その後に逮捕されている。

埼玉県警・越谷署によると、事故が起きたのは2月28日の午前2時25分ごろ。越谷市相模町2丁目付近の県道で、38歳の女性が運転する乗用車に対し、対向車線側から逸脱してきた乗用車が正面衝突した。双方のクルマは大破し、女性のクルマに同乗していた警察庁・下谷署に所属する51歳の男性警部補が全身を強く打って間もなく死亡。運転していた女性が骨盤骨折などの重傷。後部座席に同乗の2歳女児は打撲の軽傷を負った。

逸脱側のクルマを運転していた男は現場にクルマを放置して逃走したため、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。ナンバープレートからクルマを所有する会社を割り出し、関係者に事情を聞いたところ、38歳の男が事故当時に使っていたことを特定した。

警察では男の立ち寄り先を当たった結果、同日夜までに男を発見。業務上過失致死傷と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。調べに対して男は「事故を起こした記憶がない」などと供述。飲酒運転の発覚を逃れるために逃走した可能性が高いとみて、男を厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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