21日早朝、京都府京都市南区内の府道で、積荷のパワーショベルの先端部を路面に接触させているとして、パトカーの追跡を受けていた普通トラックが横転する事故を起こした。警察では運転していた13歳の少年ら2人を補導している。
京都府警・向日町署によると、事故が起きたのは21日の午前5時25分ごろ。これに先立つ同午前5時15分ごろ、向日市上植野町付近の府道をパトロールしていた同署員が、積荷のパワーショベルのアーム先端部を路面に接触させながら走行する普通トラックを発見。ただちに停止するように呼びかけた。
トラックはこれを無視して走行を続けたが、発見現場から約3km離れた京都市南区久世中久世町5丁目付近の陸橋上で車線逸脱して道路左側の壁に接触、横転している。
クルマを運転していたのは13歳の少年で、助手席には12歳の少年も同乗していた。警察では2人を窃盗と道路交通法違反(無免許運転)の現行犯で補導している。
運転していた少年は警察の事情聴取に対して「クルマの運転がしてみたかった」と供述。事件の数日前にこのトラックを所有する建築会社の資材置き場からトラックのスペアキーを盗み出し、発見の直前にトラックを資材置き場から盗み出していたという。
重機を積載していたため、横転したトラックの引き起こしには時間を要し、現場付近は約3時間に渡って不通となり、路線バス30本が運休。バスの乗客だけで推定約600人の足に影響が出た。