しずくが教えたひき逃げ犯

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1日、栃木県足利市内で2台の自転車が後ろから走ってきたクルマに追突され、男性1人が死亡、別の1人が重傷を負う事件が起きた。警察では衝突の際に破損したラジエーターから漏れた冷却液を追跡。28歳の男を容疑者と断定し、緊急逮捕している。

栃木県警・足利署によると、事故が起きたのは1日の午前3時5分ごろ。足利市家富町の県道で、39歳と34歳の男性が自転車で走行していたところ、後方から走ってきたクルマがこれに次々と追突した。この事故で39歳の男性は全身強打で死亡、34歳の男性は左足骨折の重傷を負った。

クルマはそのまま逃走しており、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。現場から続く冷却液の痕跡を追跡し、現場から約1.5km離れた駐車場に前部が大破したクルマを発見した。このクルマを所有する28歳の男は駐車場の隣にある家に住んでおり、「何かにぶつかった」と容疑を大筋で認める供述を行ったため、業務上過失致死傷容疑で緊急逮捕している。

取り調べに対し、男は「ぶつかったのが人とは思わなかった」と供述。逃走した理由として「飲酒運転の発覚を恐れた」などと話している。警官が自宅を訪れた段階でも酒気帯び相当量のアルコール分を検出しており、警察では飲酒量の特定も急ぐ方針だ。

《石田真一》

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