強引な追い越しで正面衝突

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18日、静岡県袋井市内の国道で、前走するクルマを追い越そうと対向車線側に進出した乗用車が、対向車線を順走していたワゴン車と正面衝突する事故が起きた。この事故により、双方のクルマで死傷者が出ている。

静岡県警・磐田署によると、事件が起きたのは18日の午前4時5分ごろ。袋井市中新田付近の国道150号線で、19歳の少年が運転する乗用車が前走するクルマを追い越そうと対向車線側に進出。直後に対向車線を順走してきたブラジル国籍を持つ28歳の男性が運転するクルマと正面衝突した。

双方のクルマは衝突によって大破。順走側のワゴン車に同乗していた21歳の男性が全身強打で死亡したほか、逸脱側の乗用車の助手席に同乗していた20歳の女性が頭部強打で死亡している。また、双方のクルマの運転者を含む7人が骨折や打撲などの重軽傷を負い、近くの病院で手当てを受けている。

現場は片側1車線の直線区間で、はみ出し禁止の規制が行われており、追い越しは事実上できなくなっている。警察では少年が前方の様子を確認することなく、強引に追い越しを仕掛けたことが事故の直接の要因になったとして、業務上過失致死傷容疑で身柄を拘束。調べを進めている。

《石田真一》

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