電炉最大手の東京製鉄は14日、愛知県から同県田原市にある工業用地約104万4600平方メートルを取得する契約を結んだと発表した。同社最大規模の工場を建設する。
土地の買収額は219億6200万円で、07年3月末に引渡しを受ける。同年4月に着工し、09年春の完成をめざす。新工場の鋼材生産能力は、現在最大規模の岡山工場の200万tを上回るものとなる見込み。既存4工場を含む全体の生産能力は、現在の1.5倍にあたる年間600万tへと拡大する見通しだ。
田原市にはトヨタ自動車の田原工場がある。新工場では自動車用鋼板も量産しトヨタへの納入も目指す。