9日夜、栃木県那須塩原市内の東北自動車道下り線で、追越車線から走行車線側に車線変更したワゴン車が前を走る大型トラックに追突し、追越車線に弾き飛ばされた。さらに追越車線の後続車3台がこれに突っ込み、4台が関係する多重衝突事故に発展した。この事故で1人が死亡、2人が重軽傷を負っている。
栃木県警・高速隊によると、事故が起きたのは9日の午後7時45分ごろ。那須塩原市無栗屋付近の東北自動車道下り線で、追越車線から走行車線に車線変更してきた41歳の男性が運転するワゴン車が前方を走る大型トラックに追突。再び追越車線側に弾き飛ばされた。このワゴン車は中央分離帯に接触して追越車線上で立ち往生したが、ここに後続の乗用車や普通トラックが追突。4台が関係する多重衝突事故に発展した。
大型トラックとワゴン車の追突は速度差がほとんどなく軽微なものだったが、追突後に立ち往生したワゴン車に突っ込んだ乗用車は速度差があったために大破。助手席に同乗していた69歳の男性が腹部を強打し、事故から約9時間後に死亡。運転していた63歳の男性も重傷を負った。また、ワゴン車を運転していた男性も軽傷を負っている。
現場は片側2車線の緩やかなカーブ。警察では最初に事故を起こしたワゴン車の運転手から事情を聞くなどして、事故の原因を調べている。