アメリカで誕生して足掛け16年。その大成功を受けてレクサスが日本上陸。しかし、日本国内市場の現状はアメリカとは大きく違う。リローンチ(新生した)レクサスはさらに進化していく。
レクサス『GS』のチーフエンジニア、三吉茂俊さんに質問をぶつけてみた。
レクサスはまだまだ進化していくとのハナシですが、GSは完成形なのでしょうか?
「GSは今年1月、輸出向けが立ち上がっています。その時点で100点のクルマになっています。それを今回、日本国内向けとして120点のクルマに仕上げました。まだまだ満足していません。その20点の差は、設計も含めた作りこみの部分です。ハードは基本的に変えていません。今後もお客様の反応を見て、よくすべきところは改善していきます」
アメリカのレクサスは、メルセデスをライバル視して来た経緯がありますが、日本では?
「アメリカには過去16年、レクサスブランドを引き上げてきた国民性、文化、そして歴史があります。メルセデス、BMWどうこうでなく、レクサス独自の価値観を認めていただいている。これから欧州、日本で(レクサスが)どれだけ浸透していくかがとても楽しみです」
アメリカのレクサスは、販売台数において、『RX』(日本でハリアー)、『ES』(日本でウインダム)が柱になっている。日本ではレクサスの商品ラインアップが違い、GS、ISが柱になる。この路線は全世界的に広がるのでしょうか?
「販売台数の面でRX、ESの貢献度は高い。ですが、これで本当にいいのか? メインストリームに『LS』、GS、『IS』があるべきです。メインストリームを、もっともっと数の面で伸ばしていかないと、真の意味でのレクサスの成功はないと思っています。いま(アメリカで)大成功しているうちに、(世界的な)レクサスブランドの再構築を目指しています」
(各方面からの情報によると)今後レクサスは、LS、IS・2ドア、LF-A(スーパースポーツ)、プレミアム・ハイパフォーマンス系など、さらなるラインアップ強化を遂げていくようだ。