8月29日、福岡県北九州市八幡西区内の県道で、外国製の高級車が数発の銃撃を受け、助手席側の窓ガラスや車体の一部が破壊される事件が起きた。警察では暴力団関係者に狙われたものとみて、調べを進めている。
福岡県警・八幡西署によると、事件が起きたのは8月29日の午前8時55分ごろ。北九州市八幡西区岸の浦1丁目付近の県道で、25歳の男性が自分の勤務する会社が所有する外国製の高級乗用車を運転していたところ、後方から追い越しを仕掛けてきた乗用車から突然数発の銃撃を受けた。
銃撃してきたクルマは右側から発砲。クルマは左ハンドルだったため、運転していた男性には当たらなかったものの、助手席側(車体右側)の窓ガラスが割れ、右前フェンダーの一部も損傷した。襲撃を行ってきたクルマはスピードを上げてそのまま走り去り、男性は近くの会社に駆け込み、銃撃された事実を伝え、警察に届け出た。
警察では発砲に伴う器物損壊容疑で捜査を開始。車内に弾丸が残されていないかを調べ、拳銃の種類などの特定を急ぎたいとしている。北九州市内では暴力団追放運動などに伴い、これに協力する会社などの建物が銃撃を受ける被害が相次いでおり、警察では男性が勤務する会社と暴力団との間に何らかのトラブルが起きていた可能性もあるとして、関係者から事情を聞いている。