スタイリングはアクティブな雰囲気でカッコいい。フロントもさることながら、リヤスタイリングも魅力的だ。
また、インテリアデザインもシックで精悍な感じにまとめられ、スポーティだ。
セカンドシートの真ん中にもうひとつシートが追加されるのは、なかなかにグッドアイディア。もっとも実際に座るとやや狭めではあるが…。でも、普段はウォークスルーできるという優れものだ。
3列目のシートもバックレストはちょっと低いので、大人の長距離には向いてないが短時間なら不満はないだろう。
誉めたいのは乗り心地のよさ。なかなかにマイルドな味付けでいい。ハンドリングは23Sではスポーティな設定。小さなコーナーではスポーツカーのようによく曲がってくれる。ただし、乗り心地に振ったセッティングなので、ややリニアリティが乏しいきらいがなくもない。
2.3リッターの動力性能は低速トルクがあり、扱いやすいパワー特性が美点。0-400mの発進加速は16秒台に入る雰囲気で、軽快な走りが味わえる快速ミニバンだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★★
津々見友彦|モータージャーナリスト
第1回日本GPに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスレーシングドライバーを経て、モータージャーナリストとして活躍。カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。その他にポルシェクラブドライビングスクールの校長も務める。