容疑車両に気を取られ、パトカーが右直事故

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22日未明、大阪府大阪市中央区内の市道交差点で、信号無視を行った不審車両を追跡していたパトカーが右折しようとした際、直進してきたバイクと衝突する事故が起きた。バイクに乗っていた32歳の男性は意識不明の重体。警察ではパトカー側の安全確認に怠りがあったものとみている。

大阪府警・第1方面機動警ら隊によると、事故が起きたのは22日の午前1時50分ごろ。大阪市中央区谷町付近の市道でパトロールを行っていた同隊のパトカーが、信号無視を行った乗用車を発見。赤色灯を点灯させた直後、マイクで停止するように呼びかけた。

だが、クルマはこれを無視して逃走。パトカーもただちに追跡を開始したが、このクルマを追って交差点を右折しようとした際、直進してきた32歳の男性が運転するバイクと出会い頭に衝突した。バイクは衝突の弾みで転倒し、運転していた男性が路上に投げ出されて頭を強打。近くの病院に収容されたが意識不明の重体となっている。

警察ではパトカーを運転していた48歳の巡査部長から事情を聞いているが、巡査部長は調べに対して「逃走するクルマに気を取られ、バイクには気づかなかった」などと話しているようだ。また、追跡開始時点ではサイレンを鳴らしていなかったことも判明している。

同隊では「事故が起きた経緯については現在捜査中だが、パトカーが事故を起こしたことは残念だ」とコメントしている。

《石田真一》

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