ひったくりバイクに向かってママチャリ体当たり

自動車 社会 社会

15日、兵庫県明石市内で、自転車に乗った38歳の女性が後方から原付バイクで接近してきた少年に現金約18万円の入ったハンドバッグを奪われる事件が起きた。

この女性は少年の逃走ルートへ先回りし、自転車で体当たりして走行を抑止。近くにいた男性2人もこれに協力して取り押さえ、警察官に引き渡した。

兵庫県警・明石署によると、事件が起きたのは15日の午後5時10分ごろ。

明石市大久保町付近の市道を38歳の女性が自転車で走行していたところ、後方から接近してきた原付バイクに乗った男が自転車の前かごに入っていた現金約18万円入りのハンドバッグをひったくり、そのまま逃走した。

バイクはそのまま速度を上げて逃走したが、この女性は現場近くに在住しており、周囲に土地勘のあったことから、バイクの逃走ルートを推定。路地の出口に先回りして追い詰める作戦に出た。

バイクはこの女性が予想した通りのルートを進行。女性は後部に5歳の男児を乗せたままの自転車でバイクに向かって体当たりを行い、強制的にバイクを抑止した。

突進してくる自転車に驚いた男は急ブレーキを掛けたが、これが原因でバイクは転倒。男はそのまま走って逃走を続けようとした。

女性は大声で「ひったくりー、ドロボー」などと叫んだが、異変に気づいた通行人の男性2人が追跡に協力。男を取り押さえ、通報を受けて駆けつけた同署員に身柄を引き渡した。男は窃盗の現行犯で逮捕されている。なお、女性と男児にケガは無かった。

後の調べで逮捕されたのは18歳の少年と判明。事情聴取に対しては「まさか先回りされているとは思わなかった」などと供述しているという。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース