アストンマーティン(アストンマーチン)『V8ヴァンテージ』のエンジンは「フォードのエンジンとの共通性を持たない完全新設計のV型8気筒」(アストンマーティン関係者)だ。
同社はフォードグループの傘下に入ってから、グループのもうひとつのプレミアムブランド、ジャガーとエンジニアリングを一部共有するようになっていた。このV8はフォード傘下入り以前に開発された『ヴィラージュ』などに搭載されていた5.3リットルV8以来の完全オリジナルである。
ケルンに新設された専用工場において、熟練工の手で丁寧に組まれるこのV8はオールアルミで、最新エンジンにふさわしい構造、スペックを持っている。
シリンダーヘッドは可変バルブタイミング機構を備えており、1500rpmで最大トルクの8割を発生するなどトルクバンドが大幅に拡大された。潤滑は長時間の高負荷走行への耐性を確保すべく、ドライサンプ方式。
スペックは最高出力385ps/7300rpm、最大トルク41.8kgm/5000rpmで、V8ヴァンテージに最高速度280km/h、0-100km/h加速5秒フラットという動力性能を与えている。
V8ヴァンテージ:6月30日に日本発表・発売。