21日早朝、東京都世田谷区内の東名高速下り線で、車両5台が関係する多重衝突事故が発生し、6人が軽傷を負った。被害車両の中にはテレビドラマ撮影のエキストラやスタッフなど36人が乗ったバスも含まれていた。
神奈川県警・高速隊によると、事故が起きたのは21日の午前6時25分ごろ。世田谷区大蔵5丁目付近の東名高速下り線で、追越車線(第3車線)を走行していたワゴン車が突然横転。後続の普通トラックはこれを避けようとしたが間に合わず衝突。その後、走行車線(第2車線)に出たところで併走していた別のトラックと接触した。
接触されたトラックは左側の走行車線(第1車線)に回避して事故を避けようとしたため、後続のトラックが追突。さらに大型観光バス1台が接触。合計で車両5台が関係する多重衝突事故に発展した。
この事故で横転したワゴン車に乗っていた5人が打撲などの軽傷。これに衝突したトラックの運転手も軽傷を負っている。
事故の巻き添えを受けるかたちとなったバスには、フジテレビ系のドラマ『エンジン』の収録を行うため、富士スピードウェイに向かっていたエキストラやスタッフなど36人が乗車していたが、幸いにもケガがなく、別のバスに乗り換えて現地に向かっている。
現場は片側3車線の見通しの良い直線区間。警察では事故の原因を調べているが、ワゴン車のタイヤがパンクしており、警察ではパンクを原因として、運転していた男性がハンドル操作を誤ったことが事故につながったとみて、業務上過失傷害容疑で事情を聞いている。
この事故によって現場周辺はは約3時間30分に渡り、2車線(第2、第3車線)が通行止めとなり、一時は最大約10kmの渋滞が発生した。