大阪府警は20日、交通違反の摘発を受けながら反則金を納付せず、警察からの出頭要請も無視している悪質な違反者に対し、逮捕状と収監状を21日から一斉に執行していくことを明らかにした。
事前に逮捕や収監の予告を行うのは珍しいという。これは大阪府警・交通指導課が明らかにしたもの。
今回、逮捕状や収監状が執行されるのは駐車違反や速度超過、信号無視などで摘発されたものの、理由無く反則金の納付を拒み、警察からの再三に渡る出頭要請も無視している違反者。
こうした違反者の数は約3万人に達していると言われているが、今回の一斉逮捕・収監の対象となるのは複数回の違反を繰り返し、特に悪質と評価された124人。
警察では事前に本人に対して逮捕と収監の予告を行っており、定められた期日までに出頭し、反則金をきちんと納付すれば任意捜査に切り替えるものの、これを無視した場合には21日から順次逮捕していく。
一斉逮捕は以前から行われているが、今回のように事前予告を行うというケースは全国的にも珍しいという。
大阪府警では飲酒運転などで罰金刑が確定しているものの、同様に支払いを拒んでいる約170人に対しても近く強制摘発を実施したいとしている。