長崎県警は19日、金品を盗み出す目的で車上荒らしを行ったとして、45歳の男を窃盗未遂容疑で逮捕した。
被害届を出しにきた被害者と、別のトラブルで警察署にやってきた容疑者がその場で偶然に対面。被害者の申告によって容疑が発覚している。
長崎県警・佐世保署によると、事件が起きたのは19日の午前1時25分ごろ。
佐世保市島瀬町付近にある民家の駐車場で不審な男がクルマのドアを開け、車内を物色しているのをこのクルマを所有する26歳の男性が発見。「おい、何をしているんだ」と声を掛けた。
この声に驚いた男は何も取らずに逃走。その場に免許証などの入った財布を落としていったため、男性はそれを持って佐世保署に被害届を提出にいった。
男性が署内で聴取されていたところ、タクシーの料金支払いトラブルを訴える運転手が乗客の男と連れ立ってやってきた。
署員がこれの接遇を行っている様子を横目に見た男性は、トラブルを起こした男と、車上荒らしを行っていた男が同一であることに気づき、その場で「その男が犯人です」と申し出た。
男はその場で身柄を拘束。金品目当てに車上荒らしを行おうとした容疑を認めたため、窃盗未遂の容疑で逮捕された。
取り調べに対して、男は「カネに困っていた」と供述。同時に「なんて運が悪い…」とも話していたという。