大阪府門真市内で赤信号を無視して交差点に進入した乗用車と、青信号に従って横断していた自転車が衝突、自転車に乗っていた女性が重傷を負った。
この事故で大阪府警は13日、業務上過失致傷で逮捕した21歳の男について、容疑を危険運転致傷に変更していたことを明らかにした。
大阪府警・門真署によると、問題の事故が起きたのは3月1日の夜。
同日の午後9時5分ごろ、門真市上島町付近の府道で、24歳の女性が青信号に従って自転車で横断歩道を渡っていたところ、急加速しながら赤信号を無視して進行してきた乗用車にはねられた。女性は全身を強く打つなどの重傷を負った。
クルマを運転していた21歳の男は業務上過失致傷で逮捕されたが、その後の調べでこの男は「交際中の女性の家に出かけるために急いでいた」と供述。前方の信号が赤に変わったことは停止線の前方、少なくとも26mの距離で認識していたことがわかった。
男が運転するクルマは速度超過状態だったために減速が間に合わなかったこともあり、前方で減速する別の乗用車を追い越して交差点に進入。自転車と衝突する事故を起こした。このクルマが死角になり、自転車の存在には衝突するまで気づかなかったらしい。
警察では「事故は過失でなく、故意によって引き起こされた」と判断。その形態も極めて悪質だとして容疑を危険運転致傷に切り替えて送検することを決めた。