埼玉県警は3日、交通事故死亡者の増加に歯止めを掛けるため、事故が多い夕方から夜間に掛けての時間帯にも交通機動隊の白バイ隊をパトロールに投入し、積極的な違反摘発に乗り出す方針を明らかにした。
これは埼玉県警・交通機動隊が明らかにしたもの。今年1月1日から5月31日までの埼玉県内における交通事故死亡者の数は129人で、前年同期よりも12人の増加。現状では北海道を抜いてワースト1位となっている。
特に目立つのが午後6時から午後10時ごろに掛けて発生する速度超過起因の事故で、この時間帯だけで20人が命を落としている。
日没による視界の悪化はもちろんだが、この時間帯は午後6時以前と比較してパトロールの回数が減るため、これによる速度超過違反の増加がかねてから指摘されてきた。
そこで埼玉県警ではテストケースとして、6月の1カ月間にかぎり、事故が増加する木・金・土曜の午後6時から午後10時まで交通機動隊所属の白バイ約30台を投入、国道などの幹線道を中心とした交通取り締まりを実施することになった。
埼玉県警では白バイを夜間の取り締まりに投入することは無かったが、他県では「安全上問題が無い」として投入している実績もあり、今回のテスト実施で結果が良好ならば今後も続ける考えを示している。