5月29日、福岡県北九州市内の県道で、非番中の警察官が運転する乗用車が、道路を横断していた男性2人を相次いではねる事故が起きた。
この事故で64歳の男性が頭部強打で即死。79歳の男性が収容先の病院で死亡した。警察では業務上過失致死容疑でこの警察官から事情を聞いている。
福岡県警・小倉南署によると、事故が起きたのは5月29日の午前2時ごろ。北九州市小倉南区沼本町付近の県道で、道路を横断していた2人の男性が通過中の乗用車に相次いではねられた。
このうち、64歳の男性は頭を強打して即死。79歳の男性は腰の骨などを折り、収容先の病院で死亡している。
事故を起こしたクルマを運転していたのは、福岡県警・田川署に所属する30歳の巡査長。事故当日は非番で、北九州市内の実家に向けて帰る途中だったという。警察では巡査長から業務上過失致死容疑で事情を聞いているが、逃走の恐れはないことから逮捕は見送っている。
現場は見通しの良い直線道路。死亡した2人は対向車線側に隣接するファミリーレストランに向かおうとしていたとみられるが、現場に横断歩道はなく、歩行者側にも一定の過失があるという。