5月27日、群馬県吉岡町内の関越自動車道下り線で、追越車線を逆走してきた80歳男性の運転する軽自動車と、順走していた33歳男性の運転する普通トラックが衝突した。
この事故で逆走側の男性が骨折などで重傷。順走側の男性が打撲の軽傷を負っている。
群馬県警・高速隊によると、事故が起きたのは5月27日の午後0時45分ごろ。
吉岡町大久保付近の関越自動車道下り線で、33歳の男性が普通トラックを運転し、追越車線を走行していたところ、前方からゆっくりとした速度で逆走してくる軽自動車を発見した。
男性は正面衝突を回避しようとハンドルを左に切ったが間に合わず、軽自動車の右フロント部に衝突。双方の車体が小破した。
この事故で順走車を運転していた男性が打撲などの軽傷を負ったほか、逆走車を運転していた80歳の男性が右腕の骨を折る重傷を負い、近くの病院に収容されている。
警察が逆走していた男性から業務上過失傷害容疑で事情を聞いたところ、この男性はそもそも「高速道路に乗り入れた」という認識を全く持っていなかった。
男性は渋川伊香保インターチェンジから入ったらしいが、高速道路に入っているという認識が無かったために通行券を取っておらず、本線への導入路を出たところで右折し、そのまま逆走していったとみられている。
男性は「渋川に行きたかった」と供述しているが、その目的は渋川市内の教習所で開かれる高齢者講習に向かうことだった。
また、逆走しているという認識も無かったようで、衝突事故を起こした直後は「トラックに突っ込まれた」などと、事故の責任を転嫁するような言動も行っていたという。