ホンダは、両上肢障害者のための、両足で運転ができる装置「ホンダ・フランツシステム」をスモールカーの『フィット』に装着可能とし、14日から発売する。
フランツ・システムはこれまで、『シビック・フェリオに』設定していた。
フランツシステムは、1965年ドイツで両上肢を事故で失った電気技師エーベルハルト・フランツ氏が開発したもので、同氏から直接、技術指導を受けた同社が独自の技術を加えて改良し、1982年に国内で初めてシビックに設定して発売した。
足の前後回転運動でステアリング操作をスムーズにできるシステムで、その後改良を重ね、現在までに69台納車した実績がある。オーダーメイドで設計し、免許取得から運転指導まで一貫してサポートする。
フランツシステムを装着したフィットは、4月21日から23日まで、インテックス大阪で開催される福祉機器展「バリアフリー2005」に出展する。
価格はニーズに応じて取り付ける部品で異なる。