27日、千葉県木更津市内のJR内房線の踏切で、すでに降りていた遮断機を無視して乗用車が進入、快速列車と衝突する事故が起きた。
クルマは小破したが、乗っていた3人にケガはなく、電車の乗客乗員も無事だった。警察ではクルマを運転していた38歳の男を過失往来危険や道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕している。
千葉県警・木更津署によると、事故が起きたのは27日の午前6時25分ごろ。木更津市新田1丁目付近にあるJR内房線の踏切で、すでに動作していた警報機や遮断機を無視して38歳の男が運転する乗用車が進入。直後に差し掛かった快速列車(君津発、東京行き)と衝突した。
現場の踏切は木更津駅の南約500mの地点にあり、列車は停車のために減速を開始していたこともあり、衝突したクルマは小破で済んだ。クルマに乗っていた3人にケガはなく、電車の乗客乗員にも負傷者はいなかった。
警察では事故の原因について、クルマを運転していた男から事情を聞いたが、この男が酒臭いことに気づき、アルコール検知を実施したところ、酒気帯び相当量のアルコール分を検出。過失往来危険と道交法違反の現行犯で逮捕している。
男は警察の取り調べに対し、「事故の起きる3時間ほど前まで酒を飲んでいた」と供述。飲酒の事実を認めている。
事故の影響でJR内房線は千葉〜館山駅間の全線で2時間30分に渡って運転がストップ。特急列車2本を含む上下17本が運休。約6500人の足に影響が出た。