24日、長野県本城村内の長野自動車道下り線・立峠トンネル内で、松本市内にある高校が所有するマイクロバスが出火。エンジンルームがある車体前部などを焼く被害を出した。
バスに乗っていた生徒や引率の教諭は延焼前に車外に脱出し、無事だった。
長野県警・高速隊によると、事故が起きたのは24日の午後1時ごろ。本城村乱橋付近の長野道下り線・立峠トンネル(全長約3600m)内を走行していたマイクロバスから出火したとの通報が寄せられた。
このバスは松本市内にある高校が所有するもので、当時は25歳の男性教諭が運転。同校の野球部員19人が乗車していた。
運転していた教諭がトンネル内に入ってしばらく進んだところで、アクセルを踏んでも加速しないなどの異常に気づき、非常駐車帯に停車させたところ、直後にエンジンルーム付近から火の手が上がったという。
教諭を含む20人は非常通路を使って脱出。けが人はなく、他車への延焼もなかった。
炎上したバスは三菱ふそうが1997年に製造した『ローザ』だった。当該車両はサイドブレーキなど3点のリコール対象箇所があったが、事故までに未改修。しかし、これらの箇所は炎上したエンジンとは関係がない部位のため、事故との直接の因果関係は低いとみられている。
事故の影響で長野道は上下線とも約1時間に渡って全面通行止めとなり、一部で渋滞が発生している。