24日、愛知県刈谷市内の県道で、路上駐車していた普通トラックに名鉄バスの回送車両が追突。このトラックが対向車線側から右折中の乗用車と衝突した上、歩道に乗り上げて歩行者をはねる事故が起きた。
この事故によって4人が死傷している。
愛知県警・刈谷署によると、事故が起きたのは24日の午前8時ごろ。刈谷市八軒町内の県道で、路上駐車していた普通トラックに対し、後ろからきた名鉄バスの回送車両が追突した。
トラックは追突の弾みで前に押し出され、対向車線から右折しようとしていた乗用車と衝突。その後、道路左側の歩道に乗り上げて歩行者をはねた。
この事故によって、トラックの荷台上で積荷の整理をしていた57歳の男性運転手が全身を強く打って死亡。歩道を歩いていた際に事故に巻き込まれた50歳男性が足の骨を折る重傷を負ったほか、バスと乗用車の運転手がそれぞれ軽傷を負っている。
トラックの運転手が運転席を離れている状況で事故が起きたため、ブレーキを掛けたり、ハンドル操作での回避行動が一切取れなかったため、被害が拡大した可能性も指摘されている。
警察ではバスを運転していた43歳の男を業務上過失致死傷容疑で逮捕。事故の詳しい状況を調べているが、現状では漫然運転の可能性が高いという。
バスは名鉄知立駅から中部国際空港(セントレア)に向かう路線バスで、当時は出発地の知立に向けて回送中のため、乗客は乗っていなかった。