23日、兵庫県神戸市長田区内でクレーン車が坂道を滑走し、商店に突っ込む事故が起きた。この事故で商店の軒先や自動販売機が大破したが、けが人は出なかった。
兵庫県警・長田署によると、事故が起きたのは23日の午後3時30分ごろ。
神戸市長田区長田天神町2丁目付近の市道で、60歳の男性が運転するクレーン車が坂道を滑走するように暴走し、ガードレールなどをなぎ倒した上、道路脇にある商店の軒先に突っ込んだ。
この事故で商店入口付近や、その横に設置していた飲料の自動販売機3台を大破する被害を出した。クレーン車はそのまま暴走を続け、最後は電柱に衝突して停止したが、運転していた男性にケガはなく、事故当時は店内にいた商店を経営する62歳の男性も無事だった。
警察では建造物損壊などの容疑で調べているが、運転していた男性は警察の調べに対し、「エンストを起こしたらブレーキが効かなくなった」などと話しているという。
このため、エンジンが停止したことによって、ブレーキの倍力装置が効かなくなり、結果的には制動力を発揮できないまま事故につながった可能性が高いという。