トンネル内で多重衝突、4人死傷

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19日、徳島県鳴門市内の高松自動車道・大谷トンネル内で、軽自動車が壁面に接触して横転するという単独事故を発端に、合計5台が関係する多重衝突事故が発生した。この事故で1人が死亡、3人が重軽傷を負っている。

徳島県警・高速隊によると、事故が起きたのは19日の午前5時ごろ。鳴門市大麻町大谷付近の高松自動車道・大谷トンネル(片側1車線の対面通行区間)で、上り車線を走行していた33歳女性運転の軽自動車が道路左側の壁面に接触。弾みで横転したクルマは滑走し、下り車線を塞ぐ状態で停止した。

下り車線を走行していた大型トラック3台は前方で発生した事故を目撃して急停車。横転したクルマが進路を塞いでしまったため、その場に立ち往生した。

トラックの運転手らが横転していた軽自動車の様子を確認していたところ、後続の普通トラックが車列に激突、4台による玉突き事故となってしまった。

一連の事故では、最初に単独横転した軽自動車を運転していた女性があごの骨を折る重傷。追突事故を起こした普通トラックを運転していた41歳の男性が胸部を強打して即死。車内に留まっていた大型トラックの運転手2人が打撲などで軽傷を負った。

事故を起こしたトラックからは燃料が流出し、トンネル内火災の危険もあったため、ポンプ車1台が放水待機の中で救出活動が行われている。

現場は片側1車線の対面通行区間で、中央分離帯の代わりに樹脂製ポールで車線を分けている。警察では軽自動車のトンネル壁面接触はハンドル操作のミスが。普通トラックの追突は前方不注意が原因とみている。

《石田真一》

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