クルマを故意に転落させて保険金を騙し取る

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山形県警は7日、高級輸入車を事故に見せかけて壊し、損害保険会社から修理代や治療費の名目で約170万円を騙し取ったとして、指定暴力団組員の男ら5人を詐欺容疑で逮捕、または再逮捕した。

山形県警・交通指導課、同・山形署によると、保険金を騙し取ったとして詐欺の容疑で逮捕されたのは、北海道札幌市内に本拠を持つ指定暴力団の組員2人と、この2人に偽装事故用の車両を提供するなど、共犯の3人。

5人は今年7月上旬、すでに故障して修理が必要だった高級輸入車を事故で損壊したことにして保険金を騙し取ることを思い立ち、山形市東青田4丁目付近の駐車場で故意に暴走事故を起こし、約1m下を通る道路にクルマを転落させる事故を実際に起こした。

この際、クルマには2人が乗車していたが、保険金請求の段階では5人乗っていたと偽り、車両の修理代のほか、5人分の治療費や休業損害など合わせて170万円あまりを騙し取っていた。

主犯格の暴力団員2人が今年11月、虚偽の登記を行ったとして電磁的公正証書原本不実記録・同供用の容疑で逮捕されたが、この2人に対しての周辺捜査を行っている過程で今回の事件が発覚。共犯の男3人も相次いで逮捕された。

一味はこれ以外にも数件の詐欺事件に関与している可能性があり、警察では確認を急いでいる。

《石田真一》

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