【キャデラック STS発表】マグネティック・ライド・コントロール

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【キャデラック STS発表】マグネティック・ライド・コントロール
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キャデラックは伝統的に“ハイテク好き”だが、12日発表の『STS』もその例に漏れず、多くの先端テクノロジーが投入されている。

4.6リットルV8モデルには、GMがシボレーディビジョンからリリースしているリアルスポーツ、『コルベット』にも採用されている可変ショックアブソーバー「マグネティック・ライド・コントロール」が標準装備されている。

これはGMから自動車部品メーカー、デルファイとGMが共同開発したシステム。アブソーバー内のオイルに磁性反応流体(鉄粒子を分子レベルでオイルに融合させた炭化水素系流体)を使用、アブソーバー内に電気を流すことでその粘性を変化させ、減衰力の連続可変を実現させたものだ。

ピエゾ・アクチュエーターなどを使用し、オイルの通過穴の抵抗によって減衰力を調節していた既存の製品と逆の発想で、機械的作動を伴わないため、反応速度は1000分の1秒単位という素早さ。

この反応速度だと、レーダーなどで前方の路面状況を察知せずとも、ホイールに大入力が加わる、あるいはボディに大きなGがかかってから作動しても充分に間に合うため、アクティブサスペンション的なリアルタイム性を実現できたという。

ほか、「スタビリトラック」(車両姿勢安定装置)、コードレス通信システムBluethoothを使用したハンズフリーホン、ステアリング操作角連動型の全速度域トラクションコントロールシステム、ミリ波レーダーを使用したアダプティブ・クルーズコントロール、4色ヘッドアップディスプレイなどの先進装備が、標準ないしオプション設定されている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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