三菱自動車が発表した2004年1-9月の欧州36カ国における新車の販売状況は、前年同期比8.7%増の16万6441台と、日本国内での不振に比べると健闘していることがわかった。
リコール隠し問題の影響について、パリモーターショーに出席していた岡崎洋一郎会長兼CEOは、「ダイムラークライスラーの地元ドイツでは、提携解消とともに大きく報道されたために苦戦している。オーストリアやチェコなどのドイツ語圏でも同様だが、それ以外の国では伸びている」という。
販売台数上位3カ国でみると、2位のドイツが前年同期比15.9%減の2万3628台と大きく落ち込んでいるものの、1位のイギリスが同15.4%増の2万8604台、3位のロシアが同68.4%増の2万0694台と大きく伸びている。
車種別で見ると2003年に新たに発売された『ランサー』と『アウトランダー』が好調だ。