宮城県警は9月29日、自損事故を起こした乗用車を買い取り、自分の妻が事故を起こしたと保険会社に申告、保険金を騙し取ったとして塩釜署に所属する巡査長を詐欺容疑で逮捕した。
巡査長は容疑を全面的に否認しているという。
宮城県警・捜査2課によると、保険金を騙し取ったとして詐欺容疑で逮捕されたのは、塩釜署の警務課に所属する47歳の巡査長。
この巡査長は2002年8月、自損事故を起こしてクルマを損壊させた知人から乗用車を現状渡し、つまり修理を行わない状態のものを安価で購入。名義を自分のものにするとともに、自動車保険に加入した。
この直後、巡査長は「妻が自損事故を起こした」などと保険会社に対して申告。修理代金として約20万円を受け取り、クルマの修復を行っていた。
今年6月、県警に対して匿名の告発状が届き、これを受け捜査を開始。周辺に対する裏付け捜査から巡査長が容疑に関与したと判断、逮捕に踏み切った。
取り調べに対し、巡査長は「そんな事実はない。身に覚えのある話でもない」として容疑を完全に否認しているという。
警察では「事実関係を究明した上で、厳正に処分したい」とコメントしている。