金融庁、日動火災に業務改善命令

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金融庁は日動火災海上保険に法令順守の再点検などを求める業務改善命令を出した。すでに懲戒解雇されている同社の社員が交通事故の示談交渉で相手を脅迫して逮捕された件で、同庁は社内体制の改善が必要と判断した。

同社によると、問題を起こしたのは自動車保険など損害保険商品を代理店を通さずに顧客に直接販売する契約係社員。同社員は脅迫行為のほか、保険料の立て替えや割引など保険業法に違反する行為を行っていた。

同社はこの社員の成績が優秀だったという理由から顧客から寄せられた苦情への対応を怠っていたという。

金融庁は、同社員に限らず他の契約係社員に対しても同社の勤務管理体制が不充分であるとして、保険募集に関わる全業務について再点検すること、特に契約係社員について抜本的な見直しを行うことを命じた。

同社は経営責任を明確にするため、社長など常務以上の役員を減俸処分にする方針を示している。

《編集部》

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