三菱ふそう車、プロペラシャフトを破損…リコール外

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28日、福岡県北九州市小倉北区内の北九州都市高速道路4号線の下り線を走行していた大型トレーラーのプロペラシャフトが突然破損した。

脱落したジョイント部分が対向車線側に落下。上り線を走行していたクルマ4台がこれを回避しようとして追突事故を起こすという被害が出た。

事故を起こしたトレーラーは三菱ふそう製だったこともあり、警察では車両検分を行うなど、事故原因の究明に乗り出した。

福岡県警・高速隊によると、事故が起きたのは28日の午前3時55分ごろ。北九州市小倉北区篠崎1丁目付近の北九州都市高速道路4号線で、下り線を走行していた大型トレーラーのプロペラシャフトが破損し、鋼鉄製のジョイント部分が脱落。中央分離帯を越えて上り線側まで飛んでいった。

ジョイント部は上り線を走行していた24歳の男性が運転する軽自動車の手前に落ち、男性はこれに気がつかずに激突、異変を感じて急停車したところを、後続の別の軽自動車に追突された。

また、路面に落ちたジョイントを別の後続車2台も踏みつけ、車体の一部を損傷する被害を出した。

トレーラーの方はプロペラシャフト破損に気がつかず、そのまま走行を続けたが、後輪に動力が伝達できなくなったために加速不能となり、約1km先で立ち往生した。

運転していた37歳の男性は「加速ができなくなったことで、初めて異変を感じた」と警察に証言している。

事故を起こしたトレーラーは1998年に三菱ふそうが製造した『スーパーグレート』で、リコール対象のモデルではなかった。

警察では同日午後に車両本体を北九州市内の三菱ふそう販売店に運び、同社の整備士や関係者立会いの下で車両検分を実施している。

《石田真一》

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