ホンダは、航空機用エンジン市場への本格参入に向けて、米国に航空エンジン専門の事業会社、ホンダ・エアロ・インクを設立、年内の稼動開始に向けて準備を開始した。また、航空エンジンの専門の研究所として、本田技術研究所和光西研究所を設立した。
ホンダ・エアロ・インクは、ホンダ100%出資の航空エンジン事業の統括会社として、契約交渉、調達、生産準備などにあたる。ホンダの航空エンジン事業進出の第一歩としてHF118ターボファンエンジンの事業化の準備を進める。
新設した和光西研究所は、和光基礎技術研究センターで行ってきたジェットエンジンの開発と朝霞研究所で行ってきた航空機用レシプロエンジンの開発もここに移管し、航空エンジンの開発体制を強化する。
ホンダは今年2月、GEと提携してホンダの開発したターボファンエンジンの共同事業化をスタートしている。今後、和光西研究所でターボファンエンジンの量産に向けて開発を加速、ホンダ・エアロ・インクで事業面での準備を加速させる。