レッカー移動しないから、と警官を殴打

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11日未明、広島県福山市で駐車違反の取り締まりに腹を立てた男が、現場に駆けつけて違反処理を行った警察官を殴り、軽傷を負わせる事件が起きた。警察ではこの男を公務執行妨害の現行犯で逮捕している。

広島県警・福山東署によると、事件が起きたのは11日の午前3時15分ごろ。「福山市引野町2丁目付近の路上にトラックが違法駐車している。ジャマなので何とかしてくれ」という内容の110番通報が寄せられた。

警察官が現場に急行し、駐車違反の処理を行うと、通報者らしき男が近づいてきて「レッカー移動しないのか」とたずねてきた。警察官は「夜なのでレッカー移動はしない」などと告げたが、男はこれに激怒。

接遇した52歳の警部補に対して「取り締まりが手ぬるい。人によって差が生じるのはなぜだ」と怒鳴りながら、数度に渡って警部補の顔を殴った。警部補は打撲などの軽傷を負ったため、男を公務執行妨害の現行犯で逮捕した。

取り調べに対し、男は「自分が以前に同じ場所で駐車違反で取り締まりをされたときは有無言わずレッカー移動されたのに、夜中だからという理由で放置したまま見過ごすのは納得できない。警察官の仕事の姿勢に問題がある」と供述。開き直っているという。

警察では、男が自分のクルマがレッカー移動されたことを根に持ち、同じ場所で駐車しているクルマを見るたびに110番通報していた可能性もあるとして、過去の通報歴についても精査する方針だ。

《石田真一》

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