岩手県警は8日、釜石市内にある運転免許センターで原動機付自転車の免許取得をしようとしていた男が試験官に現金を渡し、合格のための便宜を図ってもらおうと目論んだとして、贈賄の現行犯で逮捕した。
岩手県警・捜査二課によると、贈賄の現行犯で逮捕されたのは、遠野市内に住む67歳の男。
この男は8日午前に原付バイクの免許を取得するため、釜石市内にある運転免許センターを訪れていた。男は筆記試験が始まる直前の午前10時25分ごろ、試験官を務める同センターの男性職員を廊下に呼び出し、ティッシュペーパーに包んだ現金十数万円を手渡そうとした。
職員は男に対して「そんなことは止めなさい」と一喝したが、男はこれを止めようとはしなかったため、贈賄の現行犯で逮捕した。
警察の取り調べに対し、男は「何回も不合格になっており、どうしても免許が欲しかった。賄賂を渡しているという実感は無かった」と供述しているようだ。