12日朝、長野県長野市内で、直進する原付バイクと右折しようとした乗用車が出会い頭に衝突し、バイクを運転していた30歳の男性が収容先の病院で死亡した。男性は転倒した際に漏れたガソリンを浴び、気化したガソリンを吸い込んだことが死因に繋がったとみられている。
長野県警・長野中央署によると、事故が起きたのは12日の午前7時40分ごろ。長野市中御所付近の市道交差点で直進していた原付バイクと、交差点を右折しようとしていた乗用車が出会い頭に衝突した。衝突の弾みで原付バイクは転倒。運転していた30歳の男性が路上に投げ出された。男性はすぐに病院へ収容されたが、間もなく死亡した。
男性は転倒した際、自らが運転していたバイクの燃料タンクから漏れたガソリンを浴びており、事故直後は意識もしっかりしていたが、病院への搬送後に容態が急変。呼吸困難を生じるような状態となり、意識が混濁。そのまま死亡したという。
病院では外傷などが見受けられないことから、「気化した高濃度のガソリンを吸い込み、一種のショック症状になった可能性が高い」と診断しているが、死因に疑問点もあることから行政解剖を行う方針だ。
警察では事故のもう一方の当事者である46歳の男性から業務上過失傷害と道路交通法違反(前方不注意)容疑で事情を聞いている。目撃者の話によると、男性の運転する乗用車は渋滞の合間をすり抜けるように進行。強引に右折しようとした際、直進していたバイクが突っ込んできたという。