5日午前、山梨県南アルプス市内で、中央分離帯に設置されていた警告灯5個と、これを動作させる太陽電池15個が何者かによって盗まれていたことが明らかになった。周辺では道路工事用の警告灯も盗まれており、警察では関連を調べている。
山梨県警・小笠原署によると、盗難が発覚したのは5日午前。南アルプス市内に住む男性から「県道39号線の中央分離帯に設置されていたはずの警告灯が無くなっている」との通報が寄せられた。
警察が現場を確認したところ、県道39号線の上今諏訪交差点から在家塚交差点に至る約2.7kmの区間で、各交差点の中央分離帯部分に設置されていた警告灯(ブリンカーランプ)5個と、これに電源を供給する太陽電池パネル15個が無くなっていることがわかった。
被害があった2.7km区間に警告灯は約30基設置されているが、盗難された場所は周囲が畑で囲まれており、街灯などが少ないエリアだった。
警察では事故防止用機器を目的とした悪質な盗難事件として捜査していたが、南アルプス市の盗難現場から約6km離れた玉穂町内の県道工事現場でも同様の警告灯と太陽電池パネル5セットが盗まれていたことが6日までにわかった。
捜査に当たる南甲府署では「南アルプスの事件と関連性が高い」として、小笠原署とも情報を交換しながら捜査に当たることになった。
盗まれた警告灯は太陽電池で作動するため、設置してあった場所と同じように使うことが可能だが、これを盗んだ犯人の目的などは全くわかっていない。