10日午後、愛知県豊田市内で買い物中の母親が車内に放置した生後10カ月の女児が熱中症で死亡するという事件が起きた。警察では発見した母親(23歳)から事情を聞いている。
愛知県警・豊田署の調べによると、事件が起きたのは10日の午後2時30分ごろだという。豊田市広川町付近のドラッグストアで買い物をしていた23歳の女性が駐車中の自分のクルマに戻ったところ、車内で生後10カ月の長女がぐったりしているのを発見した。
女性はすぐに救急車を呼び、女児は近くの病院に運ばれたが、熱中症が原因で50分後には死亡しているのが確認された。
警察の調べに対し、女性は「午後1時ごろに来店し、1時間30分ほど買い物をしていた」と供述。クルマの窓は換気を目的に2cmほど開かれていたが、女児はチャイルドシートに拘束されたままの状態だったという。
この日の豊田市内は午後2時の段階で気温が摂氏24.6度まで上がり、5月下旬並みを記録している。救助を行った救急隊員も「車内はかなり蒸し暑い状態で、すぐに危険だと思った」と警察に対して証言している。
警察では保護責任者遺棄致死容疑で引き続きこの女性から話を聞く方針だが、1時間30分という買い物時間については「疑問を挟む余地がある」とコメントしている。