愛知県警は8日、岡崎市内に住む71歳の男性が殺害され、碧南市内の港に遺棄されたという事件で、男性の家から盗みだしたキャッシュカードを使い、郵便局から現金を引き出そうとした男の顔写真などを公開した。
また、男性が失踪した直後から、不審な名古屋ナンバーのクルマが男性の家近くに駐車され、深夜に何かを運び出していた可能性が高いことも明らかにしている。
愛知県警・特捜本部によると、男性は3月9日に岡崎市内でその所在が確認されて以降、消息を絶っていた。これとタイミングを合わせるかのように、岡崎市内の男性宅横の空き地には不審な名古屋ナンバーのクルマが数回に渡って駐車され、男性宅から何かを探したり、運び出したりするような物音が響いていたという。
男性宅からは家庭用のミニ金庫が盗まれていることが判明しているが、3月22日には岡崎市内の郵便局に男性名義のキャッシュカードを持った若い男が訪れ、現金を引き出そうとしている。しかし、暗証番号を間違えつづけたためにATM(現金自動預払機)のシステムがロック。カードを一時的に差し押さえた。
局員がこの男から事情を聞こうとしたが、男は現場から走って逃走。このため、局員は男に向かってカラーボールを投げつけ、警察に通報している。
殺害された男性は昨年夏に起きた交通事故に関連し、2人の男から多額の現金を継続的に要求されており、男性はこれの支払いを拒んだことで殺害された可能性が高いとみられる。
警察では郵便局の防犯カメラが撮影した男の顔写真を公開(http://www.pref.aichi.jp/police/jiken/okazaki/image/jiken1604-1.jpg)。よく似た人物が身近にいる場合は警察に通報するように求めている。男は20から30歳代、身長160−170cm程度でやせ形。髪は茶色に染めるか、脱色しているという。