損害保険大手各社の2003年度の保険料収入実績がまとまった。自動車保険の苦戦により、6社中3社が減収に。自動車保険は、ニッセイ同和損害保険を除く5社がマイナスだった。
自動車保険料収入は、業界6位のニッセイ同和損保が前年比2%増の1613億円となった以外は全社がマイナスになった。東京海上は前年度比1.8%減の6724億円となり、自動車保険首位の座を損害保険ジャパンに明け渡した。自動車保険で初の首位となった損保ジャパンも、収入料自体は同0.8%減の6768億円とマイナスだった。
このほか、3位の三井住友海上火災保険は同1.5%減の5738億円、4位のあいおい損害保険は同2.2%減の4655億円、5位の日本興亜火災海上保険は同2.5%減の3400億円となった。
損保各社にとって自動車保険は、保険料収入全体の5−6割を占める主力事業。しかし、保険料の引き下げ競争や新車需要の伸び悩みを背景に、保険料収入は減る傾向にある。今後、さらに、顧客の争奪戦は激しくなると見られ、他分野や海外事業の強化が課題になっている。