交通トラブル発端で2人を刺した男を逮捕

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神奈川県警は1日、昨年8月にクルマの追い越しを発端とした交通トラブルから男性2人をナイフで刺し、軽傷を負わせたまま逃走していた34歳の男を殺人未遂容疑で逮捕したことを明らかにした。

神奈川県警・平塚署によると、問題の事件は昨年8月17日に発生している。同日の午後9時ごろ、平塚市内の市道で34歳の男性が運転するクルマが前方で蛇行運転をする別のクルマを追い越したところ、このクルマが男性のクルマを再び追い越すなど、数回に渡って双方が追い越しを繰り返すカーチェイス状態となった。

数回のやり取りの後、男性のクルマは再び追い抜かれたが、前方を走るクルマは平塚市追分付近の市道交差点で男性のクルマの行く手を遮るように急停車。直後に若い男がクルマから降り、車外に出た男性ら2人の腹を無言のままナイフで刺したという。2男は2人が路上に倒れることを確認すると、悪態をついてからその場を走り去った。

警察は殺人未遂事件として捜査を続けていたが、被害者2人は男が乗っていたクルマのナンバーを覚えておらず、捜査は難航していた。しかし、他の目撃者の情報から逃げた男が34歳の暴力団員であることが判明。全国に指名手配をしていた。

男は1日未明に北海道内の交通検問で発見されて身柄を拘束。同日午後の移送後、平塚署において殺人未遂容疑で逮捕している。

警察では動機や当時の経緯など、男を厳しく追及し、事件の全容解明を急ぐ。

《石田真一》

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