日銀が発表した、3月の企業短期経済観測調査(短観)によると、自動車など大企業製造業の業況判断指数はプラス12と4期連続でプラスになった。輸出企業で業況の改善が進んでいる。
業況判断指数は、業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を指し引いた数値。良いと答えた企業が多いほど、プラス幅が大きくなる。今回の調査では、大企業非製造業の指数がプラス5となり、7年ぶりのプラスになった。
大企業製造業のうち、米国向け輸出が好調だった自動車の指数はプラス42と大幅な改善を示した。このほか、一般機械や繊維、造船・重機、精密機械といった業種の改善幅も大きかった。